2014/09/11

SPECIALIZED 試乗会 vol.9

話題の 『fat bike』 !!

圧倒的なエアーボリュームと太さ&外径からくる走破性

海外では一定の評価があり、新しいジャンルとして確立済

早く着目していたクロモリハンドメイドメーカーはもちろん、今季からMTBをラインナップしてる大手メーカの殆どが最新技術ALLぶっ込みで出してきてます



今回の試乗会にも配備されたので、かかみ野で思う存分乗り回してみました



今回試乗したのは、カミハギサイクル・伊藤店長さんの私物をご厚意でお借りしました
吊るしに比べて多少のスペック変更がありますが、基本パーツやタイヤなどは市販のモノとほぼ同じ仕様です


まず、この圧倒的なタイヤの太さ!!

タイヤサイズは26x4.6!!!


乗車時の目線からも太さが主張してます

スペックインされていたタイヤもスペシャ製で、大きくなだらかにラウンドされたショルダー部にもノブの配置が全体に均等にあり、このタイヤ幅の使い方がわかってるノブパターンだと試乗後に改めて見て認識しました

そしてなにより驚いたのが空気圧!
もちろんこれだけボリュームがあるんで落とせるのは理解できるんですが…ナント0.4kgf!!
あまりの数値に間違ってないか何度も聞き返してしましました

メーカーの公表値もpsi5-20
伊藤店長さんの話では
「もう少し落としてもいいかな」
らしいです

これだけ太いため、
・BB&クランク
・ハブ、リム、タイヤ
・フォーク
はfat専用サイズとなるようです

タイヤの外径は見た目、29erと650Bの間位か29erに近いサイズ
(比較は26x4.6 vs 29x2.1)
昨今の大径ホイールでの乗り越え性能upには十分対応するサイズだと思います

ジオメトリーも、BB下がりやヘッドアングルなどはタイヤ外径が近い29erにならった数値になってるそうです



で、乗りました






まず登りですが、正直むちゃ重いです
特に試乗会でエピックやスタジャンのs-woksを乗った後だと余計に感じます

ジオメトリーはXCレース-ALLマウンテンに近いので力も入るポジションなんですが、おそらくタイヤなどの物理的重量がかなり効いて、踏み出しが重く感じます

ただ、タイヤ自身のグリップ力がかなり凄いので、29erのフルサスの様にトラクションは気にせずガンガン踏み込めます

また、タイヤ幅からくるラインに対する許容量が多く、トラクションコントロールやハンドリング、ライン選びに対するストレスが全く無く要りません
テクニック要らずで登れます!走れます!

ちなみに名物の階段脇二段坂やST入口の階段登りも一発でクリアできました

それから、構造上どうしてもクリアランスの関係で、BB幅が非常に広いです
Qファクターが既存のバイクに比べて広がるので、伊藤店長さんも
「そのあたりも登りの楽さをスポイルしているのでは」
との事

やはりバイクの性格上、登り平地のタイムを競う様な使い方にはちょっとシンドイですね
でも太いタイヤの恩恵は登りのテクニック補完が出来て、誰でもfatの魅力が理解出来ると思います

個人的には最近流行りのフロントシングルギアよりも、多段化させて踏みの重さから来る負荷を軽減させて、ゆっくりでも登るスタイルがイイかなと感じました









下りに関しては本当に面白い!!

バイクの振り回しは、29erに近い外径とBB下がりの数値から乗る前は倒しこみにくいかと思ってましたが、実際の感覚は650Bに近いと僕は感じました!
全然倒しこみやすいですね
おそらく太いタイヤの大きくなだらかなショルダーも倒し込み易さに貢献してると思います
想像以上にバイクを振り回しやすい

もちろんタイヤが非常に重いので縦の軽快さはとても少ないですが、左右の振りは十分でした

そしてとにかくタイヤが太いので、ホイールをどれだけ倒し込んでも常に面で強力にグリップしているという感じです
特にタイヤの重さとも相まって張り付くような感じ!

下りのライン取りも、タイヤのショルダー辺りが噛んでれば段差も根っこも関係なく十分グリップするのでラインを選ばず、また人とは違うラインやいつもと違うライン取りが自由自在に出来ます

そして、滑った後のタイヤのグリップ回復が物凄く早い!

なんとなくの性格が解った所で、かかみ野Aコースでコーナーを積極的に大きく回してみたりしましたが、慣れるまで初めはバイクが良く回り過ぎてビックリするくらいです

唯一欠点といえば下りでいつも道理にスピードを上げた時、タイヤはどれだけ倒しても根に当ててもグリップが波状しにくいんですが、ある一定のスピード以上になると縦の振動の吸収が追い付かなくなり、かなり腕に振動が来ます

前後サスが無い為にタイヤのエアボリュームで衝撃を吸収しているんですが、スピードが速くなるとおそらくタイヤの減衰とリバウンドスピードが全く追い付かなくなるようです
伊藤店長さんも「スピード出し過ぎるとバイクが暴れる」との事

下りセクションのスピードレンジを上げるには、
・エアー圧を上げる
・Fサスの導入
が良さそうです
まだサスペンションの選択肢が少ないのと、ハンドル位置が上がるデメリットはありますが、
タイヤの限界値がまだまだスピードに対して上だと感じたので、人によってはタイヤの特徴を下りスピードに特化させたアグレッシブな仕様にしてもいいと感じます



今回お借りした伊藤店長さんのバイクには120mmのドロッパーシートポストが装備されてました
近年大手サスメーカーなんかも参入して、海外ではすでにマストな最近僕も欲しいと思ってるアイテム

走行中にサドルを手元レバーで簡単に下げる事が出来き、下りで体を大きく使ってバイクを倒し込む事が様になるドロッパーシートポストを、fat bike のタイヤの面白さとポテンシャルを十分堪能する為に是非採用する事をホントにお勧めします!!














参加者みんなが興味津々で、試乗車は常に出払っている盛況ぶりでした!!

高価なフルサスもいいですが、こちらもセカンドバイクとして是非候補に入れて欲しいですね!








3 件のコメント:

  1. こんにちは~!。先日はFATバイクをちょっとだけ触らせてもらってありがとう!
    お陰で欲しくて欲しくてたまりません!

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    1. すんません、途中で送信を押してしまいました。
      かかみ野にはたまに行くのでお会いしましたらよろしくです!
      写真に写ってる興味津々な本人より。

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    2. fat bike ヤバイですよね~
      タイヤサイズが規格外だから、面白さも規格外!でしたね!!
      僕のインプレの文章で伝わるかな!?
      セカンドバイクの検討にはぜひ候補に入れてください!

      またかかみ野で一緒に走りましょう

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