懐かしい写真が出て来ました。
2007年9月22~23日
ジャパンシリーズ クロスカントリー J2
かかみ野でJシリーズを開催した際に特設コースとして建設したフライオーバー(立体交差コース)の写真です。
設置位置が山奥で観客が行けないエリアだったので、今の野辺山CXのフライオーバーの様な名物スポットにはなりませんでした。
かかみ野のレースでフライオーバーを組んだのは、後にも先にもこれ1回きりです。
設置は建設企業に従事している本職のスタッフ2名を中心に、建設現場で使用している本物の資材も使用して組み上げました。
当時に後年の資料の為にと記録写真を撮った記憶があったのですが、何処にデータを保管したのか見つからずで。
何年か前から探していましたが、やっと見つかりました。
なぜこんな大掛かりなフライオーバーを組む事になったのか。
遡る事2004年、第1回開催のかかみ野MTBフェス。
参加者がなんと500人オーバー(!!!)を集客し、大会開催を立案した当時の各務原市市長がその賑わいの様子とMTBレースの派手さに興奮と感動をして、
「ここのコースで全国を開催します!」
と閉会式で参加者へ(勝手に)大宣言、、、
当時裏で片付けをしていたスタッフ達は寝耳に水。
と言うのも、かかみ野MTBフェスは各務野自然遺産の森MTBコースの杮落しイベントとして1回こっきりと聞いていたからです。
しかも、いきなり全国大会やる宣言。
参加者の前で盛大に宣言しちゃったし、市長トップダウンの指示にてジャパンシリーズ開催プロジェクトがスタート。
で、開催直前まで課題となったコースレイアウト。
開催年の春の段階で日程や開催は決定していたのですが、使用コースが組めていませんでした。
今のCJのコース規定とは違って当時のJCFでの規定では、コース長が1周回7キロ以上で幅広いスタートループが組めるコースが条件。
元々かかみ野のコースはそういった造りを前提にしていなかったので、施設内ではどのように組んでも距離が3.5キロ程にしかなりません。
そこで苦肉の策として、周辺林道と作業道と自然歩道を継ぎながら無理くり距離を稼いで特設コースとし、それを実現する為に立体交差を組んで選手を周回させる事に。
コース立案は僕で、立体交差は当時の大会委員長の案でした。
フライオーバーを組んだ事で90度で交差するコースを選手が安全に周回出来る様になり、スタートループ問題もフライオーバーでのコース切り替えで可能になって解決。
こうして爆誕したフライオーバーを組み込んだ、かかみ野Jシリーズ特設コース。
コースはシングルトラック配分多めで休める所が少なく、当時Jシリーズで屈指のサバイバルコースとして悪名高く選手を苦しめて、無事安全に大会を遂行出来ました。
大会後はもちろん即撤去。
今後も大会を開催しても、コースレイアウト的に組む事は無いでしょうねぇ。